家で仕事をしていることを周囲にどう伝えるか、言い方に迷った経験はありませんか。在宅勤務、リモートワーク、テレワークなど似た言葉が複数あり、場面によって使い分けが必要です。
この記事では、家で仕事の言い方を場面別に整理し、ビジネスシーンで誤解されない表現の選び方を解説します。正しく使い分けることで、相手に与える印象が大きく変わります。
この記事でわかること
- 家で仕事をする主な言い方とそれぞれのニュアンスの違い
- 在宅勤務・リモートワーク・テレワークの正確な使い分け
- ビジネスメールや会話で適切な表現を選ぶ基準
- フリーランスや自営業の場合に使いやすい言い回し
家で仕事の言い方|主な表現と使い分け
在宅勤務は会社員が使う正式な表現
家で仕事の言い方として最も一般的なのが「在宅勤務」です。これは企業に雇用されている従業員が、オフィスではなく自宅で業務を行う働き方を指します。
在宅勤務は雇用関係を前提とした言葉であり、会社員が上司や取引先に伝える場面で最も適切です。「本日は在宅勤務です」と伝えれば、自宅で勤務中であることが正確に伝わります。
フリーランスや自営業の方がこの言葉を使うとやや不自然です。雇用関係がない場合は「自宅で作業しています」や「在宅で仕事をしています」といった表現のほうが正確です。
リモートワークはIT業界で定着した表現
リモートワークは英語圏で生まれた言葉で、オフィス以外の場所で働くことを広く指します。自宅に限らず、カフェやコワーキングスペースでの勤務も含まれます。
IT企業やスタートアップでは「リモートワーク」が社内用語として定着しているケースが多いです。一方で、公的機関や伝統的な企業では馴染みが薄い場合もあるため、相手の文化に合わせて使い分けるのがポイントです。
なお、総務省は「テレワーク」を推奨用語として使用しています。政府機関や自治体との書類では「テレワーク」のほうが通りが良い場合があります。
(参考: 総務省「テレワーク総合情報サイト」)
テレワークは行政用語として広く認知
テレワークは「tele(離れた場所)」と「work(働く)」を組み合わせた造語で、日本では1990年代から行政用語として使われてきました。厚生労働省や総務省の公式文書では一貫してこの表現が使われています。
テレワークは在宅勤務だけでなく、モバイルワーク(移動中の業務)やサテライトオフィス勤務も含む上位概念です。つまり、在宅勤務はテレワークの一形態という関係になります。
助成金の申請書類や就業規則の記載では「テレワーク」を使うのが標準です。就業規則との整合性を重視するなら、社内でもテレワーク表記に統一しておくと手続きがスムーズです。
家で仕事の言い方|ビジネスシーンでの選び方

メールで使うときの具体例
ビジネスメールでは相手との関係性によって表現を選びます。社内メールなら「本日は在宅勤務のため、Teamsでご連絡ください」のように簡潔に書くのが一般的です。
取引先への初回連絡では「在宅にて勤務しております」と丁寧語を添えると、フォーマルな印象を与えられます。「リモートワーク中です」だけではカジュアルに受け取られる場合があります。
英語メールの場合は “I’m working from home today” がもっとも標準的です。WFH(Work From Home)という略語も広く使われていますが、フォーマルなメールでは略さないほうが無難です。
口頭で伝えるときの自然な言い回し
電話やWeb会議で「今日はどちらですか?」と聞かれたとき、最も自然な返答は「今日は自宅で仕事しています」です。堅くなりすぎず、誰にでも通じる表現です。
近所の人や友人に聞かれた場合は「家で仕事してるんです」で十分通じます。「フリーランスで在宅で働いてます」のように補足すると、職業形態まで伝わってスムーズです。
在宅ワークという言葉もカジュアルな場面では使いやすいです。ただし「在宅ワーク」は内職やパート的なニュアンスで受け取られることもあるため、正社員のフルタイム勤務を伝えたい場合は「在宅勤務」のほうが誤解がありません。
在宅での集中力維持に悩んでいる方は、以下の記事も参考にしてみてください。

フリーランスや自営業の場合の伝え方
フリーランスや自営業者には「在宅勤務」という言葉がフィットしません。勤務先がないため「勤務」という表現自体がずれてしまいます。
この場合は「自宅で仕事をしています」「フリーランスとして在宅で活動しています」「自宅をオフィスにしています」などの言い回しが自然です。クライアントに対しては「自宅オフィスから対応しております」と伝えると、プロフェッショナルな印象を維持できます。
(参考: 厚生労働省「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」)
家で仕事の言い方|誤解を防ぐ伝え方のコツ

在宅=暇だと思われないための工夫
家で仕事の言い方で最も注意したいのが、「家にいる=暇」と誤解されるリスクです。特に在宅ワークに馴染みのない世代や業界では、この誤解が根強く残っています。
「家で仕事しています」に加えて「勤務時間は9時〜18時です」と具体的な時間を添えると、しっかり働いている印象を伝えられます。曖昧な表現は誤解のもとです。
親戚や近所の人に対しては「会社の仕事を自宅でやっている」「パソコンで仕事してる」など、具体性を持たせた表現が有効です。抽象的な「リモートワーク」より伝わりやすくなります。
SNSやプロフィールでの適切な表記
LinkedInやTwitterなどのプロフィールに在宅ワークの状況を記載する際は、職種と組み合わせて書くのがベストです。「リモートワーク中」だけでは何の仕事をしているのかが伝わりません。
「Webデザイナー|フルリモート」「バックエンドエンジニア|在宅勤務」のように、職種を先に出してから勤務形態を補足する書き方が定番です。海外向けなら “Remote Software Engineer” のように職種に “Remote” を冠します。
テレワークの実情について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

Q&A
Q1. 在宅勤務とテレワークはどちらを使うべきですか?
A1. 社内や取引先への連絡では「在宅勤務」が最も誤解が少ないです。行政文書や就業規則では「テレワーク」が標準です。
Q2. 「在宅ワーク」と「在宅勤務」は同じ意味ですか?
A2. 厳密には異なります。在宅勤務は雇用関係下の働き方を指し、在宅ワークは内職やフリーランスも含む広い意味で使われます。正社員の場合は「在宅勤務」のほうが正確です。
Q3. 英語で「在宅勤務」は何と言いますか?
A3. “Working from home” が最も標準的です。略語の “WFH” もビジネスチャットでは広く使われています。フォーマルな場では “Remote work” を使うのが一般的です。
家で仕事の言い方を正しく使い分けるポイント
- 会社員なら「在宅勤務」が最も正確で誤解が少ない
- IT業界では「リモートワーク」が社内共通語になりやすい
- 行政文書や助成金申請は「テレワーク」で統一
- フリーランスは「自宅で仕事をしています」が自然
- 相手に伝えるときは勤務時間を添えると誤解を防げる
- プロフィールでは職種+勤務形態の組み合わせが効果的
家で仕事の言い方は、相手や場面によって最適な表現が変わります。大切なのは「自分がどんな立場で、どのように働いているか」を相手に正確に伝えることです。在宅勤務・リモートワーク・テレワークの違いを押さえておけば、どの場面でも迷わずに対応できます。

