モニターアームを購入したものの、付属のネジがモニターに合わず取り付けられなかったという声は少なくありません。ネジの規格は見た目では判断しづらく、いざ組み立てる段階でつまずきやすい部分です。
実はモニターアームのネジ規格には「VESA」という国際的な基準があり、モニターの背面プレートのサイズによって使うネジの太さが変わります。仕組みを知っておけば、購入前に迷う場面がぐっと減ります。
この記事では、モニターアームのネジ規格の基本と、ネジが合わないときの具体的な対処法を整理して紹介します。
- モニターアームのネジ規格とVESAの関係
- 標準サイズであるM4×10mmの考え方
- ネジが長すぎる・短すぎるときの対処法
- 購入前に確認しておきたいチェックポイント
モニターアームのネジ規格の基本

VESA規格とネジ穴の関係
モニターアームに使うネジの太さは、モニター背面のネジ穴の間隔を示す「VESA規格」によって決まります。VESAはパソコン用モニターとアームや壁掛け金具を接続するための国際標準規格です。
規格は「75×75mm」「100×100mm」のように数字で表記され、これはネジ穴の中心から中心までの距離をミリ単位で示しています。モニター背面のネジ穴の間隔がわかれば、対応するネジの太さもほぼ絞り込めます。
取り付け前に、モニターの取扱説明書や背面のシールでVESA規格が何mm表記になっているかを確認しておくと、ネジ選びで迷いにくくなります。
VESA規格はモニターだけでなく、テレビや業務用ディスプレイの壁掛け金具でも共通して使われている仕組みです。汎用的な規格だからこそ、メーカーが違ってもアームと組み合わせやすくなっています。
標準サイズはM4×10mm
一般的なモニターアームでは、75×75mmと100×100mmのVESA規格に対応するネジとして「M4×10mm」が使われることが多いです。M4は直径4mmを表し、10mmはネジの長さを表しています。
17〜24インチ前後の一般的なモニターは100×100mm規格に該当するケースが目立ちます。アーム側の付属ネジもこのサイズを想定して同梱されていることが多いです。
ただし、アーム側の金具の厚みやモニター側のネジ穴の深さによって、ちょうど良い長さが変わることがあります。付属ネジで固定できない場合は、長さ違いのM4ネジを別途用意する必要が出てきます。
複数のモニターを同じアームで使い回す予定がある場合は、あらかじめ長さ違いのM4ネジを数本ストックしておくと、買い替えのたびに探し直す手間を減らせます。
大型モニターはM6やM8も
27インチを超える大型モニターや、200×200mmを超えるVESA規格になると、ネジの太さもM4からM6やM8に変わる場合があります。モニターが重くなるほど、太いネジで固定する設計になっているためです。
また、同じ画面サイズでもメーカーやモデルによって背面プレートの仕様は異なります。大画面モニターを検討している場合は、購入前にVESA規格とネジの太さの両方をスペック表で確認しておくと安心です。
アーム側の耐荷重がモニターの重量に対応しているかもあわせて確認しておくと、取り付け後のトラブルを避けやすくなります。
一部の湾曲モニターやウルトラワイドモニターは、画面サイズの割にVESA規格やネジ穴の位置が独自仕様になっていることもあります。標準的なアームでは対応できない場合もあるため、事前確認が欠かせません。
ネジ穴の深さとプレート厚み
VESA規格ではネジ穴の間隔は定められていますが、モニター側のネジ穴の深さやアーム側の取り付けプレートの厚みまでは統一されていません。ここが、実際の組み立てでつまずきやすいポイントです。
アーム側のプレートの厚みは2mm前後のことが多く、モニター側のネジ穴の深さと合わせると、必要なネジの長さは製品ごとに微妙に変わってきます。
付属ネジがぴったり合わない場合でも、太さ(M4など)さえ合っていれば、長さ違いのネジをホームセンターなどで探して対応できることが多いです。
モニターアームの取り付け自体でつまずきやすいポイントは、ネジ規格以外にもあります。クランプ部分の厚みが合わないケースについては、以下の記事で詳しく取り上げています。

モニターアームのネジ規格が合わない時の対処

ネジが浮いて固定できない時
ネジを締めてもモニターとアームの間にすき間ができ、しっかり固定できない場合は、ネジが長すぎる可能性があります。ネジの先端がモニター側のネジ穴の底に先に届いてしまい、それ以上締め込めない状態です。
この場合は、同じM4太さのまま、より短いネジ(M4×6mmなど)に交換することで解決できることが多いです。ホームセンターやネジ専門の通販サイトで単品購入できます。
交換用のネジを探すときは、太さ(M4)と長さ(mm)の両方をメモしてから店頭や通販で探すと、選び間違いを防ぎやすくなります。
ネジが短くて入らない時
反対に、ネジが短すぎてモニターとアームがしっかり噛み合わないケースもあります。ネジ穴の奥まで届かず、ねじ山にかかる部分が少ないために、固定してもぐらつきが残る状態です。
この場合は、アーム側のプレートの厚みとモニター側のネジ穴の深さを合わせた長さで、少し長めのM4ネジを用意すると改善しやすくなります。
組み立てに使うドライバーのサイズが合っていないと、ネジ山を潰してしまい、あとから交換すらできなくなることもあります。プラスドライバーの号数もあわせて確認しておくと安心です。
長さの見当がつかないときは、実際に手持ちのネジをいくつかの長さで試しながら、無理なく最後まで締め込める長さを探す方法もあります。
M4ネジは家電量販店やホームセンターの小物ネジコーナーで、5mm刻みほどの長さ違いが並んでいることが多く、実物を見比べながら選べるのも利点です。
ワッシャで隙間を調整する方法
ちょうど良い長さのネジがすぐに見つからない場合は、ワッシャを挟んで微調整する方法もあります。ワッシャの枚数を増減させることで、実質的な締め込み量を調整できます。
特にアーム側の取り付け穴が少し広めに作られている製品では、ワッシャを挟むことでネジの頭が金具に食い込みにくくなり、見た目もすっきりします。
ただし、ワッシャを何枚も重ねすぎるとネジの締め代が不足し、逆に固定が緩くなることもあります。1〜2枚程度の調整にとどめ、無理な場合はネジ自体の長さを見直すほうが確実です。
購入前に確認したいポイント
モニターアームを購入する前に、モニターの取扱説明書や公式サイトの仕様欄でVESA規格の表記(75×75mmや100×100mmなど)を確認しておくと、取り付け時のトラブルを未然に防ぎやすくなります。
あわせて、アームの耐荷重がモニターの重量を上回っているか、対応VESA規格がモニターと一致しているかも確認しておきたいポイントです。
購入予定のアームの製品ページに「対応VESA規格」「付属ネジのサイズ」が明記されているかも見ておくと、届いてから慌てずに済みます。記載がない場合は、メーカーの問い合わせ窓口で確認しておくとより安心です。
ネジの取り付け穴まわりで補強プレートが必要になるケースもあります。取り付け位置に不安がある場合は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。

よくある質問
Q1. モニターアームのネジはどこで買える?
A1. ホームセンターのネジ売り場や、ネジ専門の通販サイトで単品購入できます。太さ(M4など)と長さ(mm)を控えてから探すと選びやすくなります。
Q2. VESA規格はどこで確認できる?
A2. モニターの取扱説明書や、メーカー公式サイトの製品スペック欄に記載されていることが多いです。背面のシールに記載がある機種もあります。
Q3. ネジを締めすぎると壊れる?
A3. 無理に強い力で締め込むと、ネジ穴の内側を傷めてしまうことがあります。手ごたえが重くなった時点で無理に回さず、いったん止めて長さや太さを見直すことをおすすめします。
Q4. M4とM6の違いがわからない時は?
A4. M4は直径4mm、M6は直径6mmのネジを指します。モニターの取扱説明書やアームの製品ページに対応ネジ規格が記載されているので、購入前に照らし合わせて確認すると安心です。
モニターアームのネジ規格を確認して選ぶコツ
- ネジの太さはVESA規格(75×75mm・100×100mmなど)で決まる
- 標準はM4×10mmだが、モニターやアームによって長さは変わる
- 27インチ超・200×200mm超の大型モニターはM6やM8になることもある
- ネジが長い・短い場合は同じ太さで長さ違いに交換すると解決しやすい
- ワッシャでの微調整は1〜2枚程度にとどめる
- 購入前にVESA規格・耐荷重・対応ネジをスペック表で確認しておく
モニターアームのネジ規格は、VESAという共通の基準さえ押さえておけば、取り付け時に迷う場面をかなり減らせます。太さと長さのどちらでつまずいているのかを切り分けて考えることが、解決への近道です。
すでにネジが合わずに困っている場合も、太さが合っていれば長さ違いのネジを探すだけで解決できることが多いです。
購入前にVESA規格と対応ネジのサイズを確認しておくことが、モニターアーム選びで失敗しないための一番の近道です。デスク環境を整える一歩として、取り付け前のチェックを習慣にしてみてください。

