引っ越しでオフィスチェアの扱いに迷う人は多いです。そのまま運べるのか、分解しないと搬入できないのか判断がつかず、当日になって慌ててしまうケースもあります。
実際には、チェアの形状や搬入経路の状況によって、分解が必要かどうかは大きく変わります。
この記事では、オフィスチェアの引っ越しで分解が必要になる典型的なケースと、自分で分解する際の手順や注意点を整理します。
- オフィスチェアの引っ越しで分解が必要になる典型的なケース
- 搬入口や通路が狭いときの判断基準
- 自分で分解する際の工具と基本手順
- ガスシリンダー部分を扱うときの注意点
オフィスチェアの引っ越しで分解が必要なケース

搬入口や廊下が狭いときの判断基準
オフィスチェアをそのまま運べるかどうかは、搬入口や廊下の幅に左右されやすいです。玄関のドア幅や廊下の曲がり角、エレベーターの奥行きなど、チェアの高さや奥行きと照らし合わせて確認しておくと安心です。
特にハイバックタイプやアームレストが大きく張り出したモデルは、通常のドア幅でも引っかかることがあります。事前に搬入経路の寸法を測り、チェアの最大幅・奥行き・高さと比較しておくと安心です。
マンションなど共用部分の規約でエレベーターのサイズが決まっている場合も、あらかじめ確認しておくと当日の混乱を避けやすくなります。
スマートフォンのメジャーアプリを使えば、実際にメジャーを持ち歩かなくても大まかな寸法を測れます。搬入経路が複数ある場合は、それぞれのルートで比較しておくと、当日どの経路を使うか判断しやすくなります。
キャスターや脚部が引っかかる場合
オフィスチェアの脚部は五本脚が一般的で、横幅が座面より広く張り出していることが多いです。そのため、階段の手すりや廊下の家具にキャスター部分が引っかかりやすく、無理に持ち上げようとすると破損につながることがあります。
特にキャスターがロック機構のないタイプだと、運搬中に脚が動いてバランスを崩す原因にもなりやすいです。脚部が引っかかる場所を事前に把握しておくと、当日の作業がスムーズになりやすいです。
養生シートで保護しながら運ぶ方法もありますが、それでも通過できない場合は分解を検討したほうが安全です。キャスター自体の状態が気になる場合は、あわせて確認しておくとよいでしょう。
キャスターの交換方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

引っ越し業者に相談すべきタイミング
自分で搬入経路を確認しても判断がつかない場合は、見積もり時に引っ越し業者へ相談しておくと安心です。業者は搬入経路の下見をもとに、分解が必要かどうかを事前に判断してくれることが多いです。
搬入当日に急遽分解が必要だと分かると、追加作業や時間の遅れにつながることもあります。見積もり段階で伝えておくと、こうしたトラブルを避けやすくなります。
ガスシリンダー付きのチェアであることや、アームレストの有無など、チェアの仕様を具体的に伝えておくと、より正確な判断をしてもらいやすくなります。
複数の業者から見積もりを取る場合は、分解が必要かどうかの見解が業者によって違うこともあります。搬入経路の写真や動画を共有しておくと、業者間での判断のばらつきを減らしやすくなります。
分解せず運べるケースの見分け方
搬入口やエレベーターに十分な余裕があり、廊下も直線的で曲がり角が少ない場合は、分解せずにそのまま運べることが多いです。
プロの引っ越し業者であれば、毛布やストレッチフィルムで養生した上で、チェアごと運搬してくれるケースも一般的です。
一方で、部屋の入口が狭い賃貸物件や、旧居・新居のどちらかにエレベーターがない場合は、分解を前提に準備しておいたほうが安心です。搬入経路の写真を撮って業者に共有しておくと、当日の判断がスムーズになりやすいです。
階段のみの物件では、踊り場での方向転換に必要なスペースも確認しておくと安心です。分解せずに運べると思っていても、当日現場で判断が変わることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組んでおくとよいでしょう。
オフィスチェアの引っ越し分解を自分で行う手順

必要な工具と準備するもの
オフィスチェアを自分で分解する場合、プラスドライバーや六角レンチ、モンキーレンチなど、ネジの規格に合った工具をそろえておく必要があります。ネジ山をつぶさないよう、サイズの合った工具を選ぶことが重要です。
作業中の怪我を防ぐために軍手を着用し、床や周辺に傷がつかないよう養生シートを敷いておくと安心です。固いネジには潤滑スプレーを使うと緩みやすくなる場合があります。
取り外したネジや部品は紛失しないよう、袋にまとめて保管しておくと、組み立て直すときに役立ちます。
作業スペースは、床にダンボールや古い毛布を敷いておくと、ネジや小さな部品を見失いにくくなります。分解の様子をスマートフォンで撮影しておくと、組み立て直すときの手順確認にも役立ちます。
背もたれと座面を外す基本手順
分解の基本的な流れは、まず背もたれを固定しているネジを緩めて取り外し、続いて座面と脚部をつなぐ部分を分離していく順序です。背もたれは座面側に倒した状態で作業すると、ネジ穴が見えやすく作業しやすくなります。
力任せに引き抜こうとせず、ネジをすべて外してから慎重に部品を分けることが、安全な分解のポイントです。
アームレストが取り外し可能なタイプであれば、先に外しておくと座面周りの作業がしやすくなります。取扱説明書が手元にある場合は、分解手順を確認しながら進めると安心です。
座面裏側のネジは見えにくい位置にあることが多いため、チェアを横に倒すか、逆さまにして作業すると確認しやすくなります。メーカーやモデルによってネジの配置が異なるため、無理に力を入れず、少しずつ角度を変えながら確認するのがおすすめです。
ガスシリンダー部分の注意点
オフィスチェアの座面と脚部をつなぐガスシリンダーは、内部に圧縮ガスが封入された部品です。座面と脚部は円錐状の部品がはめ込まれているだけの構造のことが多く、垂直方向の衝撃で外れる仕組みですが、扱いを誤ると破損や事故につながる恐れもあります。
ガスシリンダー本体を分解したり穴を開けたりすることは避け、座面と脚部の接続部分を外す範囲にとどめておくと安全です。取り外しが難しい場合や不安がある場合は、無理をせず自治体の粗大ゴミ回収や不用品回収業者に相談する方法もあります。
取り扱いに迷うときは、専門業者への相談も選択肢のひとつです。交換や分解の具体的な手順は、以下の記事でも紹介しています。

分解後の梱包と搬送のコツ
分解したパーツは、傷や汚れがつかないよう緩衝材や毛布で包んでから運ぶと安心です。座面や背もたれは表面が布製やレザー製のものが多く、角をぶつけると破れや変色につながることがあります。
ネジ類は無くしやすいため、パーツごとに袋分けし、どの部品のものか分かるようラベルを貼っておくと、組み立て直すときに迷いにくくなります。
脚部やキャスターは箱にまとめて入れ、緩衝材で隙間を埋めておくと輸送中の破損を防ぎやすくなります。新居についたら早めに組み立てておくと、作業道具の場所を思い出しやすくスムーズです。
引っ越し当日は他の荷物の搬入作業と重なりやすいため、分解したチェアの部品だけをまとめて一つの箱に入れておくと、新居で他の荷物と混ざらずに済みます。箱の外側に「オフィスチェア部品」とメモしておくと、開梱時にも分かりやすくなります。
よくある質問
Q1. オフィスチェアは分解しないと運べませんか?
搬入口や廊下に十分な余裕があれば、分解せずそのまま運べることも多いです。搬入経路が狭い場合や大型のハイバックチェアの場合は、分解が必要になることがあります。
Q2. ガスシリンダーは自分で外しても大丈夫ですか?
座面と脚部の接続部分を外す程度であれば可能なケースもありますが、内部に圧縮ガスが入っているため取り扱いには注意が必要です。不安がある場合は無理をせず、自治体や回収業者に相談する方法もあります。
Q3. 分解した部品はどう処分すればいいですか?
木製・金属製・プラスチック製など素材ごとに分けて、自治体のルールに従って処分するのが基本です。ガスシリンダー部分は自治体によって扱いが異なるため、事前に確認しておくと安心です。
Q4. 引っ越し業者に分解を頼むと追加料金はかかりますか?
業者や作業内容によって異なるため、見積もり時に確認しておくのが確実です。事前に搬入経路の状況を伝えておくと、当日の追加費用を避けやすくなります。
引っ越し時のオフィスチェア分解を判断するコツ
- 搬入口や廊下の幅を事前に採寸しておく
- キャスターや脚部が引っかかる場所を把握しておく
- 引っ越し業者には見積もり段階で仕様を伝えておく
- 自分で分解する場合は工具と保護具を準備する
- ガスシリンダー部分は無理に分解しない
- 分解後のパーツは種類ごとに梱包して搬送する
オフィスチェアの引っ越しは、搬入経路の広さやチェアの構造によって、分解が必要かどうかが変わってきます。搬入口・廊下・エレベーターなど、経路ごとの寸法を把握しておくことが判断の第一歩です。
事前に採寸と業者への相談を済ませておくと、当日になって慌てる場面を減らしやすくなります。分解が必要になりそうな場合は、工具や梱包材も早めに準備しておくと安心です。
無理な分解は避け、判断に迷うときは業者や専門的な回収サービスに相談することが、安全に引っ越しを終えるための近道です。

